2019/02/06
いよいよ本格的なJavaのコーディングに必須とも言えるeclipseを使えるようにしましょう。本格的であるが故、初めて見る人は意味不明だと思います。なのでダウンロードから使い方まで簡単に説明したいと思います。
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Pleiadesのダウンロード
eclipseというのはJavaだけじゃなくていろんなプログラム言語をコーディングする為のツールです。(テキストエディタの高性能版・・いやテキストエディタというレベルじゃない)
そのeclipseを日本語化してくれるプラグインがPleiadesです。
プラグインと聞くとなんだかややこしそうな匂いがぷんぷんしますが、実は「Pleiades All in One」というのがあって、それをダウンロードするだけで、簡単に日本語化されたeclipseを使えるようになります。
なのでここは開発者に感謝の気持ちをこめて「Pleiades All in One」に甘えましょう。
Pleiades – Eclipse プラグイン日本語化プラグイン | MergeDoc Projectで「Pleiades All in One」をダウンロード出来ます。無料です。驚異的にありがたいことです。とりあえず行ってみましょう。
一番左上のものが最新バージョンです。特に理由がなければ最新バージョンをインストールしたらいいと思います。クリックして下さい。
Javaのstandard editionをダウンロードします。32bit版、64bit版、Mac版があるので、自分のOSに合った方を選んでクリックして下さい(bit数が分からない方は、コントロールパネル → システムを見て下さい)。ダウンロードしたzipファイルを展開します。展開するディレクトリは任意です。展開するだけで使えるようになります。結構時間がかかると思いますが。
展開したフォルダを開いて、その中のpleiadesというフォルダを開いて、その中のeclipseというフォルダを開くと、「eclipse.exe」というのがあります。これがeclipseを起動するやつです。こんな奥深くに置いていたら、いちいち開くのが面倒くさいのでショートカットをデスクトップに置くようにしましょう。
eclipseを起動する
eclipseを起動させてみましょう。「eclipse.exe」をダブルクリックすると、初めにこんなウィンドウが開きます。
ワークスペースというのは、eclipseで開くファイル等(プロジェクト)を置いておく為のフォルダです。指定したワークスペース以外の場所に置いてあるファイルはeclipseでは開けません。なので、まずはワークスペースを確保する必要があります。
デフォルトでは、「../workspace」となっています。「../workspace」っていうのは、先ほど解凍したpleiadesのフォルダの中にある「workspace」というフォルダを指しています。特に理由がなければこのままでいいです。毎回起動する度にワークスペースの場所を確認されるのは面倒なので、「今後この質問を表示しない」にチェックを入れて、OKをクリックします(変更したければいつでも出来ます)。
新規プロジェクト作成する
では、さっそくeclipseを使ってプログラムを作ってみましょう。左上のファイルから、新規→Javaプロジェクトをクリック。
プロジェクトというのは、1つのソフトウェアなど構成するファイル群をまとめたものです。
Javaプロジェクトをクリックすると、下の画面になります。
プロジェクト名はHelloにしましょう。他はややこしいので触らない方が身のためです。。プロジェクト名だけ入れて次へをクリックすると、
またややこしい画面が出てきます。。が、ここも分けが分からない人は何も触らなくていいです。完了をクリックしましょう。
すると、左上の「パッケージエクスプローラー」のところに「Hello」というプロジェクトが出来ていますね。それを開くと、「src」というフォルダがあります。「src」というのは「source」の略で、自分で書いたソースファイル(javaファイル)を保存するフォルダです。
なので、srcフォルダの中にクラス(javaファイル)を作ります。srcを右クリック→新規→クラスと選択して下さい。
上から順番に見て行きましょう。
ソースフォルダーというのは、このクラスを保存する場所です(正確にはパッケージを保存する場所。クラス in パッケージ in ソースフォルダー)。
Helloプロジェクトの中のsrcを右クリックして新規クラスを作るようにしたので、ここでは勝手に「Hello/src」になっています。
パッケージというのは、複数の関連するクラスを一まとめにする為のフォルダみたいなものです。規模の大きなプログラムになると大量のクラスを作ることになるのでパッケージでまとめておく方が何かと便利なのですが、今回はあくまで練習なので、とりあえず何も書かずに空けておきましょう。
何も書かずにクラスを作成するとデフォルトパッケージというパッケージが勝手に作られてその中にクラスが作られます。
エンクロージング型というのは、・・・またの機会に。チェックは入れないで下さい。
名前というのがありますが、これはクラス名を書くところです。やっと馴染みのあるのが出てきてくれました。クラス名は「Hello」にしましょう。頭文字を大文字にするのを忘れずに。
修飾子というのはこのクラスの修飾子です。今までテキストエディタでクラスを書いていた時も初めに「public class Hello」と書いていましたよね?いろいろ選ぶのがありますが、とりあえず「public」にしておいて下さい。
スーパークラスは、触らなくていいです。「java.lang.Object」のままにしておきましょう。スーパークラスというのは継承するクラスのことで、『Helloクラスは「java」パッケージの中の「lang」パッケージの中の「Object」クラスを継承して作ります。』と設定しているのですが、ちょっと何言ってるか分からない人は無視しましょう。
インターフェイスは、何も書かなくていいです。
どのメソッド・スタブを作成しますか?と聞かれていますが、mainメソッド「public static void main(String[] args)」にチェックを入れましょう。ここにチェックを入れることで、mainメソッドを書いた状態でクラスが作られます。それだけのことです。
コメントを追加しますか?ということですが、別に要らないのでチェックはしなくて大丈夫です。
というわけで、クラス名と、mainメソッドのチェックだけ入れて、完了をクリックしましょう。
パッケージエクスプローラーを見て下さい。「Hello」プロジェクトの中の「src」フォルダの中に、「デフォルトパッケージ」というフォルダがあって、その中にHello.javaがありますね。
そして、真ん中の一番大きな枠にHello.javaの編集画面が出ていると思います。
こんな感じですね。ちゃんとHelloクラスの中にmainメソッドも自動的に書いてくれています。コメントがうっとおしい人は消しても構いません。僕はいつも消します。
eclipseでコンパイル&実行
では、作ったHelloクラスをさっそく動かしてみましょう。
といってもまだ何も中身を書いていないのでこのまま実行しても何も起こりませんので、「Hello,eclipse!」と画面に出力するだけのプログラムに仕上げましょう。mainメソッドの中に、
System.out.print("Hello,eclipse!");
と書くだけですね。
コードを書く時にこのeclipseの便利さをまず実感できると思います。「System.」まで書くと勝手にwindowが立ち上がって次に続けられる候補がずらっと表示されます。その中から「out」をダブルクリック、そしてまた「.」だけ入力するとまた、ずらっと候補が出てきます。「print」と入力したいので「p」だけ入力すると、頭文字が「p」のメソッドがずらっと出てきます。その中から引数にStringを入れる「print(String s)」を選びます(実際は引数に関係なくprintメソッドならどれでもOKです)。そして、自動入力された引数の「s」の部分を”Hello,eclipse!”に書き換えましょう。するとこんな状態ですよね?
こんな風にeclipseは、既に定義してあるメソッド等は全部認識してくれています。自分で作ったクラスやメソッドも認識してくれます。使えば使うほど実感すると思いますが非常に有能な助手として動いてくれます。
今書いたコードの行の左端に赤い×印がついていますよね?右端にも赤い印がついています。そしてコードの最後の「)」の下に赤い波線。
これは「ここはコンパイルエラーになりますよ」と教えてくれている印なんです。なんとeclipseはコンパイルエラーを常時チェックしてくれているので、コードが不完全な(コンパイルできない)状態だとこうやって教えてくれます。
このコンパイルエラーの原因は分かりますよね?「;」セミコロンが抜けているからです。なのでちゃんと「;」セミコロンを入れると、コンパイルエラーを示す印たちは奇麗さっぱり消えます。これでコンパイル可能な状態になりました。
では、さっそくコンパイルしましょ・・・、実はeclipseはコンパイル自体も勝手にしてくれます。コマンドプロンプトでいちいちコンパイルコマンドを打ち込むことを思えば楽ちんですね。このクラスを実行するには、「パッケージエクスプローラー」の「Hello」プロジェクトを右クリック→実行→Javaアプリケーションとするだけです。
実行する時は、「Hello.java」を右クリックして実行するのではなく、「Hello」プロジェクトを右クリックして実行するようにして下さい。
実行したら、下の方の枠の「コンソール」というところに「Hello,eclipse!」と出ました。パチパチパチ。例によって愛想のないプログラムですが、ちゃんと動いていますね。
eclipseの機能はとても素人には使いこなせないほど多機能ですが、とりあえずクラスを書いて実行するやり方さえ分かれば、普通に使えるはずです。次回からはeclipseの便利な機能も説明しながら、ちょっと高度な、オブジェクトを作るプログラムを書きたいと思います。
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コメント
重ねて申し訳ございません。
調べてみたところ原因に関係があるのかはわからないのですが、適応されたJREがないことに気が付き、検索からそれっぽいものを選んだのち適応しました。すると今度は「実行中に内部にエラーが発生しました」との文章が出てきました。初期化できなかった理由はこのJREがなかったからなのでしょうか。そしてJREはどうやって登録するのでしょうか。よろしくお願いいたします。
by >< 2019/05/03 10:30
コメント欄をたびたび荒らしてしまい申し訳ありません。
先ほどJREを適当に設定し、エラーが出たのちに再起動してeclipseを利用したところ、プロジェクトの中のsrcと同じ項目にJREシステムライブラリー[java SE-11]が表示されるようになり、実行ができるようになりました。(エラーに悩まされているときはシステムライブラリーが出ていないことにそもそも気づいておりませんでした。お手本と見比べればもう少し早く解決できてましたね・・・。反省。)
この設定で正しいのかと少し疑問ですが、とりあえず利用できるようにはなりましたので、引き続き勉強していきたいと思います。コメントは削除して構いません。
by >< 2019/05/03 11:11
サイトのとおりソース作成したが public class Hello{ の行からえらーひょうじとなり解決策がわかりません。助けてください。挫折しそう!
by totti 2023/06/26 17:11